2010年09月25日

熱性痙攣とは?☆

≪熱性けいれん≫


特別な病気がないのに、生後6ヶ月〜6歳位の子供が発熱と共に起こす痙攣の事です。

珍しい事ではなく、日本人は100人に7〜10人は熱性けいれんを経験すると言われています。

ほとんどの場合、熱性痙攣は短時間で元の状態に戻り、後遺症を残す事もなく、成長すれば自然に起こさなくなります。



☆原因☆
乳幼児の脳は未発達なので、発熱した事で脳の神経細胞の興奮が起こり、痙攣が起きると言われています。


☆症状☆
○体を硬直させ手足に力が入り、ガクガクさせる
○目がうつろか、又は閉じている
○顔色が悪くなり唇の色がチアノーゼ(青紫)になる


☆診察&治療☆
○受診時に痙攣が続いていたり、繰り返している→坑痙攣薬の投与

○受診時に意識障害がある→CTや髄液検査にて、髄膜炎や脳症・神経を調べる。

○受診時に発作が治まっている→あやして笑うなどの意識が戻っている事が確認されれば、熱性けいれん痙攣の治療は必要ありません。

発熱し、痙攣を起こす原因となった病気(インフルエンザや風邪等)の治療を行う。


何度も痙攣を起こしている子は、熱が出たら(37.5〜38度)痙攣予防の為、ダイアップ座薬を挿入する事が勧められる。




☆痙攣時の対処☆

まずは、落ち着く事!!
慌てても、結果は同じ!
深呼吸して。。。

◎平らな場所に横向きに寝かせる。
(吐いた物で窒息しないように顔や体ごと横向きにする)

◎衣服やオムツを緩め、ピンなどの危険な物は外す。
(大声で呼んだり、口の中に指や物を入れない。昔は舌を噛まないように布や箸を口に入れたりしたようですが、逆に窒息の原因になったり口内を傷つけたりしてしまいます)

◎痙攣の様子をよく観察する


☆観察ポイント☆
・痙攣時→
◎痙攣の持続時間(何分間)
◎全身を動かしていたか(体の一部だけ?)
◎手足の動きが左右対称か
◎目つきや意識の程度はどうか

・痙攣後→
◎熱はないか
◎意識障害はないか(声をかけて反応を見る)
◎手足の麻痺はないか
◎痙攣を繰り返さないか
◎呼吸の様子




初めての痙攣では、パニックになりがちですが、ほとんどの場合は5分以内で治まります。

痙攣中は体を揺さぶったりせずに近くで様子をよく観察しましょう。

医師が診察する時は、ほとんどの場合は痙攣は治まっているので、痙攣時の様子を説明すると診断に役立ちます。


初めての痙攣のときは、医療機関を受診しましょうね。



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